ドヴォルザーク ①交響詩「真昼の魔女」作品108 ②交響曲第8番ト長調 作品88 指揮:クラウディオ・アバド ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1993年 ライヴ アバドが当時音楽監督をつとめていたベルリン・フィルとドヴォルザークのもっとも有名な交響曲のひとつと比較的珍しいレパートリーの組み合わせで、アバドにとっては初のドヴォルザーク録音。いずれもベルリン・フィルの圧倒的なアンサンブルとアバドの音楽性が見事に合致した名演奏で、ライヴ録音とは思えないほどの完成度を誇ります。民族色というよりは歌心と生命力に満ち溢れた美しい名盤で、共にアバド唯一の録音です。 アバドには珍しく、即興的な歌いまわしや思い入れをこめたアゴーギク豊かな演奏。ベルリン・フィルの余裕ある明るい響きがそれに輪をかけて、幸せな音楽が出来上がった。オケの面々が気持ちよさそうに、体を揺らしながら演奏しているのが目に浮かぶ。アバドの個性は、楽員との協調から生まれる音楽の喜びがまず先にあった。そこから生まれるライブ感が、時に爆発的なものを生み出す場合があったし、病魔に冒されつつあった時は、そっけないような音楽しか生まれないこともあった。このドヴォルザークは、いうまでもなく、前者のたぐいの名演で、この愛すべき音楽の理想的な名演。ためしに2楽章を聴いてもらいたい。自然の息吹きや草いきれなどを感じる。メランコリックな3楽章の、繊細な響き。弱音の中にも豊かな歌がある。 整いすぎていない「生き生き感」を重視した録音で、そういう意味ではライヴ録音の良さを活かしています。演奏自体は、力で押すというよりは、歌に溢れた自発性をともなった自然体のもので、無機的に陥らない温かさがこの曲にはぴったりです。「真昼の魔女」はチェコの民話に基づく交響詩で、こういう秘曲をカップリングするのは、いかにもアバドらしいはからいです。人気音楽評論家:宇野功芳氏の推薦盤でもあります。 輸入盤、盤面傷無し、ゴールド仕様 10 プラケースのわずかなすれ以外は美品です *まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4枚購入→450円引き、10点以上は全品150円引き