2012年、渋谷のギャラリー 「NANZUKA(ナンヅカ)」で開催されたトッド・ジェームスの新作個展「Yield To Temptation」で販売された希少なサイン入りのアートブックです。 トッド・ジェームスは1969年アメリカ生まれ。10代半ばよりニューヨークのグラフィティシーンの一員として「リアス(REAS)」のタグネームで知られ、「ビースティ・ボーイズ」「イギー・ポップ」「Eminem」ら音楽家とコラボーションするなど、世界中の同世代の若者達に大きな影響を与えてきた。シュプリーム、プーマ、ステューシー等ストリートファッションブランドとのコラボレーションも数多く手掛け、評価はますます高まっている。 ー プレス記事を引用 アメリカ人アーティスト、トッド・ジェームス(Todd James)の新作個展「Yield To Temptation」を2012年6月2日より、渋谷・NANZUKAで始まる。同展はジェームスの日本初個展となる。 1969年生まれのジェームスは、リアス(REAS)のタグネームで描いたニューヨーク地下鉄にグラフィティなどで若者たちの絶大な影響を与えた、ストリートアート界を代表するアーティストの一人。アートシーンに名声が広まったのは、2000年にNYで開催された展覧会「ストリート・マーケット」。バリー・マッギー、スティーブ・パワーズとともに参加した同展では、壮大なスケールで描かれたグラフィティに溢れるNYの裏路地を再現し、2001年にベニスビエンナーレで発表されたほか、日本でもパルコミュージアムに巡回するなど、一躍世界中から注目を集めた。 ジェームスの作品は、子どもの絵を思わせる純粋無垢な線とカラフルな色彩が特徴。画面を見ないで描く、あえて利き手でない手で描くといった行為を繰り返し、作品が上手くなりすぎないようにコントロールするなど、その創作スタイルも独創的。タバコを吸う戦車、裸の女性と機関銃あるいは骸骨、幼児のように無邪気に遊び回る擬人化された戦闘機などのモチーフも繰り返し使用し、一見、現代社会を皮肉った作品と捉え得られがちであるものの、本人は政治的と解釈される事を好まず、テレビや新聞から流される日常的情報を脚色したイメージの集合体を描く。