カブトボーグのホビーです。薄気味悪い紫色の光沢を発しています。昔私がボーグバトラーとして活躍していた時のものになります。 長年連れ添ってきた相棒なのですが、彼が永きに渡る休眠に入ってしまったことから、互いの方向性の食い違いを自覚、こうした形での決別を決意しました。 しかし、なんと言うことでしょうか。私は彼の名前を全く知らないまま、別れの時を迎えようとしていたのです。思わず動揺してしまいました。世の中、失ってから気付くものも多いと言いますが、私は彼と自分がそんな状況に身を置くことを断固として許せませんでした。 そこで私は、彼の真名(true name)を探すべく電波の海に身を投じることにしました。長い航海の末、彼が伝説のカブトボーグ、トムキャットレッドビートルの近縁種であることを突き止めたのです。しかし、どうも体色がおかしいことに気付きます。トムキャットレッドビートルはその名の通り深紅に輝く美しい体色を有していたのに対し、私の相棒は何とも気味の悪い紫がかった蛍光色を発していたのです。なんということでしょう。 そこで私は彼に、「トムキャットレッドビートル(紫色)」という一見矛盾じみた名を与えることにしました。実はこのネーミングには体色の表現以外にも、私の矛盾した内的心情が込められており、彼に対する"敬愛の心"と決別を望む"負の心"というせめぎ合う二つの心が密かに表現されています。 値段は友を換金する行為に対する自らへの断罪の意を込めて、2.5万(本当「にごめん」)にさせて頂いております。よろしくお願いします。
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